@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:00012766, author = {薛, 智仁 and 只木, 誠 and 林, 優貴}, issue = {3}, journal = {比較法雑誌}, month = {Dec}, note = {application/pdf, 本講演は,緊急避難の原理的基礎付けを,ドイツの学説を手掛かりに,連帯原則によって試みるものである。講演者によれば,緊急避難の原理的基礎付けとして,我が国においても通説的地位を占める優越的原理の背景には,功利主義原則があり,この原則は自律性との調和が困難であるとされる。一方で,連帯原則による基礎付けによれば,自律性原理との調和だけでなく,さらに承諾等の他の正当化事由との明確な区別が可能になるとされる。  また従来の通説では,被転嫁者の受忍義務の基礎付けを十分に説明できず解決困難なケースが指摘される一方で,講演者の主張する連帯原則に基づくならば,攻撃的緊急避難は被転嫁者の連帯義務に基づき,防御的緊急避難は,被転嫁者の侵害発生原因としての答責性と避難行為者の連帯義務に基づく,という異なった基礎付けが導かれ,この問題を解消できるとされている。  このような連帯原則による緊急避難の原理的な基礎付けを行った後に,講演者は同一法益主体における利益衝突への緊急避難の適用がされるのか,という個別的な問題に対する回答を試み,また連帯原則を用いて攻撃的緊急避難と防御的緊急避難とで異なった基礎付けを行った場合の利益衡量の基準を具体的に示すことを試みている。}, pages = {175--193}, title = {正当化緊急避難と連帯原則}, volume = {53}, year = {2019}, yomi = {セツ, チジン and タダキ, マコト and ハヤシ, ユウキ} }