@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:00012771, author = {ソーパークディッタポン, ウエアカーン}, issue = {3}, journal = {比較法雑誌}, month = {Dec}, note = {application/pdf, 「クラスアクション」とは,1人又は少人数の者が,より多くの人数からなる集団の利益を代表して行う訴訟のことである。クラスアクションでは,訴訟手続に関与していない者についても,訴訟の結果が帰属するから,クラスアクションによる損害賠償請求訴訟で勝訴すると,原告となったクラス代表者の損害だけでなく,当事者になっていないクラスメンバーの損害についても,被告は損害賠償義務を負うことになる。例えば,消費者紛争などでは,多数の被害者に損害が生じるが,個々の被害者が被る損害額は少額であるため,個々に訴えを提起しても費用倒れになる恐れがあり,被害者は泣き寝入りせざるを得ないことになりかねないが,クラスアクションによれば,そうした訴訟費用を効率化することができる。  タイでは,少額だが,多数・拡散的な集団的被害を救済するため,米国,オーストラリア等,諸外国の立法例を参考にしながら,クラスアクション手続を導入すべく,国民立法評議会で議論が重ねられてきた。2015年4月8日,ようやく民事訴訟法の改正法(改正民事訴訟法)が可決され,この改正民事訴訟法は,2015年12月4日から施行された。これにより,タイにおける訴訟実務に,大きな影響を与えることとなった。そしてついに,2018年9月21日,南バンコク民事裁判所(South Bangkok Civil Court)において,クラスアクション手続のもとで初の判決(フォード事件判決)が出されるに至った。  本稿では,タイのクラスアクション手続の概要を説明するとともに,このフォード事件判決を紹介しつつ,そこにある問題を批判的に検討することとする。}, pages = {307--339}, title = {タイにおけるクラスアクション:フォード事件判決の紹介と検討}, volume = {53}, year = {2019}, yomi = {ソーパークディッタポン, ウエアカーン} }