@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:00013433, author = {広岡, 守穂}, issue = {5-6}, journal = {法学新報}, month = {Nov}, note = {application/pdf, 現代韓国の詩人・文炳蘭(ムン・ピョンラン)は、一九八〇年におこった光州民主化抗争のときに、光州市民のひとりとしてたたかった。その後光州民主化抗争は文炳蘭にとって生涯のテーマになった。  韓国の詩人はしばしばオピニオンリーダーの役割をはたしている。学者、宗教家、市民運動家に詩を書く人は多いし、政治家になった詩人も少なくない。これは日本とは大きな違いである。韓国には長編叙事詩が多いが、日本にはほとんどない。これも日韓の大きな違いである。  両国の詩のあり方を比較して興味深いのは、口承文学の社会的役割が違うことである。日本では日露戦争後に浪曲が飛躍的に発展したが、浪曲はナショナリズムを鼓舞する働きをした。一方、韓国のパンソリには支配層である両班を笑い飛ばそうとする抵抗の怒りがある。日本で叙事詩が発達せず、韓国で発達したのは、叙事的なものをうたいあげる形式が、日本では聞くもの、つまり浪曲のような口承文学として発展し、韓国では読むもの、つまり長編詩として発展したからではないかと思われる。}, pages = {759--780}, title = {抵抗詩の社会的背景 : 文炳蘭の詩集の翻訳作業からみえてきたもの}, volume = {123}, year = {2016}, yomi = {ヒロオカ, モリホ} }