@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:00013844, author = {小原, みと希}, journal = {中央大学国文/第64号}, month = {Mar}, note = {application/pdf, 形容詞「にげなし」は社会通念を内在化した自己認識を表す形容詞である。『源氏物語』においては貴族社会の息苦しさを表現した言葉であり、「にげなし」という自己認識を持つ人物たちは、社会の論理を内在化するために葛藤と苦悩を抱えることになる。一方、好色な老女房・源典侍は「にげなし」という認識を持たない人物として描かれる。源典侍は「にげなし」という自己認識を持たないが故に、自分の感情に屈託がなく、自由に恋愛を謳歌することができるのである。社会通念を内在化させるということは社会のルールに従って生きるということであり、個人の自由は限定的なものになる。このような社会の論理を反映した認識を形容詞「にげなし」は表現している。}, pages = {1--22}, title = {形容詞「にげなし」考─『源氏物語』における社会通念と源内侍の自己認識を中心に}, volume = {64}, year = {2021}, yomi = {オハラ, ミトキ} }