@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:00013882, author = {吉村, 真性}, issue = {9-10}, journal = {法学新報}, month = {Mar}, note = {application/pdf, 裁判員の辞任の申立てによる解任規定と、裁判員裁判の対象事件の除外規定の運用は、裁判員制度の根幹に関わる領域であるにもかかわらず、これらの規定の運用実態については、これまで十分な先行研究が見られなかった。  本稿は、解任規定及び除外規定が適用され、裁判員に声をかけた被告人が裁判員法違反で起訴された初のケースでもある北九州市で二〇一六年に発生した裁判員への威迫・請託事件を素材として、両規定の運用を実証的に分析した。まず分析手法としては、事件の発端となった審理を担当した弁護人へのインタビューや、公表されていない統計については最高裁判所に問合せて情報の収集を行なった。さらに、裁判員制度の合憲判決、立法時の背景、及び現在の課題等を分析することを加えて、裁判員制度の意義及び除外・解任規定についての法的スタンスを確認した。  その上で、両規定の運用に内在している価値を分析したところ、民主主義的価値、自由主義的価値、及び国民の自由権的価値という三極から構成される構造が存在していることを解明した。そして、同規定の適用には各価値のバランスを適宜見極めながら慎重な判断が必要であると結論付けた。}, pages = {257--282}, title = {裁判員の解任規定と対象事件の除外規定に関する研究 : 北九州・裁判員威迫及び請託事件を手がかりに}, volume = {123}, year = {2017}, yomi = {ヨシムラ, シンショウ} }