@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:00013913, author = {椎名, 智彦}, issue = {9-10}, journal = {法学新報}, month = {Mar}, note = {application/pdf, 〈形式・実体〉という分析フレーム、および近時における〈主流派〉批判の学説の一部を用いて、近代比較法学における政治的コミットメントの変遷を描写する。また、それを通じて、比較法基礎理論における現代的目的について考察する。近代比較法は、普遍主義・国際主義・博愛主義といった価値選択の下で、法のハーモナイゼーション等を図ろうとする実践的プロジェクトとして、ヨーロッパで誕生した。しかし、二〇世紀中葉、中立的科学としての成熟と引き換えに、そのような政策的コミットメントは影を潜めた(D. Kennedy)。ところが今日、ポストコロニアル的な実体的価値観に立脚する新しい学説が登場し(U. Baxi)、通説的見解に対して反省を迫りつつある。現代の比較法基礎理論においては、固有の規範秩序の解明を通じた非西洋社会の尊厳の回復が、唯一ではないにせよ、その重要な目的として設定されるべきである。そして、このような着目は、アジア諸国に関する比較法的研究の意義を、わが国の研究者に対して再認識させることになる。}, pages = {887--904}, title = {比較法学における形式と実体}, volume = {123}, year = {2017}, yomi = {シイナ, トモヒコ} }