@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:00015982, author = {斎藤, 信治}, issue = {3・4}, journal = {法学新報}, month = {Jun}, note = {application/pdf, 無期懲役という重刑に処された者が再審開始決定・再審無罪判決を得た、史上やや稀な、かつ教訓に満ちた事例として、「東電OL殺人事件」を取り上げる。とくに、最練達の裁判官たちが集まっている東京高裁が第二審を担当し、逆転有罪判決、それも無期懲役を言い渡し、最高裁も全員一致でこれを支持しているにも拘わらず、それが誤りだったこと、しかも、被告人は明らかに無実と判明していることから、何故そのような誤判に至ったのかを検討し、また、この誤判からどのような教訓が導き出されるかを考察している。  結論としては、「証拠開示の不備」、「検察官上訴の問題」、「いわば『精緻』認定の危険」、「被告人(・弁護人)の問題」などが影響し得た誤判であること、こうした失敗を繰り返さないためには、「十分な証拠開示」と、乱暴等が排除され、更に虚心坦懐な聴取が行なわれる「可視化された取調べ」に代表される「公正検察」が不可欠なこと、その他、「周到なDNA鑑定」、「捜査対象の誤設定に対する対策の推進」、「『精緻』認定に関する注意」、「充実した弁護の必要性」、「非法律家の役割」などの大いに留意すべき諸点があることが指摘されている。}, pages = {73--113}, title = {東電OL殺人事件 : 混乱原因と多くの教訓}, volume = {124}, year = {2017}, yomi = {サイトウ, シンジ} }