@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:00016140, author = {中澤, 秀雄}, issue = {7-8}, journal = {法学新報}, month = {Dec}, note = {application/pdf, 都市計画に対応する「まちづくり」という言葉は、下からの運動によって制度の欠陥を補う必要があった東アジア的事情から生まれ、少なくとも四つの源流を持つ。そのため定義が困難だが、本稿では一九七〇年代から継続的に論文が書かれ続けている三つの先進事例——宮崎県綾町、鳥取県智頭町、北海道下川町——を成功例と定義し、これらの実践の根底に「制度転用」と「域内経済循環の創出」という工夫があることを明らかにしようとした。制度転用とは、国の制度の欠陥を、既存制度の代替やズラしという形で補おうとする行政上の手法である。また域内経済循環は、地域からの貨幣漏出を防ぎ、地域内での再投資を促進する手法で、とりわけ綾町や下川町がこのような経済構造を持っていることを、産業連関表から確かめることができる。智頭町については筆者が連関表を作成したが、前出二自治体には及ばないものの、一定の地域経済循環を生み出していると推測される。まちづくり研究の上で、このようにプロセスを重視した分析手法を普及させていく意義は小さくないと考えている。}, pages = {39--76}, title = {まちづくりの制度転用と域内循環}, volume = {124}, year = {2017}, yomi = {ナカザワ, ヒデオ} }