@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:00017824, author = {施, 葉飛}, journal = {人文研紀要}, month = {Sep}, note = {application/pdf, 本研究では,間接関与構文の叙法性(モダリティ)について論じた。まず,間接関与構文の意味内容「利益」や「被害」を確認し,意味発生の背景を間接受身構文の通時的発達から瞥見した。間接関与構文は,「求心的(話し手へ向かう)」な環境において,受け手への関与を表すことが可能になっている。この場合,具体的な「利益」あるいは「被害」を受けるというよりも,言表事態に対する話し手の心的態度の表明として運用されている。さらに,本研究は,間接関与構文が評価的叙法の一種―「利害性のモダリティ」を持つ構文と位置づけた上で,中国語との比較から,このような叙法性が日本語で形成される背景を論じた。一つ目の背景は,述語の部分によって叙法性を表現させるという日本語全体の傾向にあると指摘した。二つ目の背景は,現代日本語の「会話モード」や「視点構図」の傾向に関わると結論づけた。話し手本位の日本語は,非意図的動詞事象でも「関与」の意味として構文化することができる,こういった統語的制限の解除により,叙法性を導く文法化の条件が整っていると考えた。}, pages = {91--119}, title = {日本語間接関与構文の叙法性について}, volume = {102}, year = {2022}, yomi = {シ, ヨウヒ} }