@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:00017826, author = {彭, 浩}, journal = {人文研紀要}, month = {Sep}, note = {application/pdf, 漢詩は中国では「古典詩」と呼ばれ,一般的には唐詩宋詞として人々に愛され,中国文化においては,とても重要な位置を占めている。中国の古典詩は,日本では「漢詩」と呼ばれ,昔から日本の人々にも愛されている。中国の古典詩の歴史は長く,テーマは豊富であり,詩詞の世界はたいへん広く奥が深い。日本の茶道は,禅宗の思想を取り入れているため,禅の影響が大きい。本論文は,膨大な数と豊かな内容の茶掛の中から,漢詩に注目して,『充実 茶掛の禅語辞典』を用いて,茶掛として使われている代表的な漢詩を取り上げ,悠々たる詩歌の歴史を持つ中国の詩の世界から,日本の茶人たちが,禅語として漢詩を選んだ傾向を明らかにした。李白,杜甫,白居易,王維,蘇軾のような名が知られている詩人の数多くの作品から,自然をテーマにして,自然と一体になって俗世界を超越して禅の思想に通じるような詩を多く選んでいることがわかった。また,禅語辞典と漢詩鑑賞の書籍の解釈とを比較すると,禅語辞典の解釈は,禅のイメージを重んじて禅語として解釈する傾向がつよいように思われる。それに対して,漢詩鑑賞の視点からは,時代と社会背景を踏まえて,詩人の生き方と作品の関連性を考えて解釈しているため,もっと理解が深まることがある。詩と禅の融合の時代もあり,禅に通じるような作品も作られ,それらは茶掛の禅語として用いられている。中国の人々に愛されている詩人たちの詩句が,禅語として日本の茶室で一番大切な掛軸にされていることは,親しみを感じ,とても嬉しいことである。}, pages = {159--197}, title = {伝統文化における「漢詩」の美―茶掛の禅語から考える―}, volume = {102}, year = {2022}, yomi = {ホウ, コウ} }