@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:00017830, author = {子安, 加余子}, journal = {人文研紀要}, month = {Sep}, note = {application/pdf, 本論は,西洋文化を受容しながら東洋文化をいっそう展開させた日中両国の知識人が,20世紀初頭,日本民俗学草創期の記念碑的雑誌『郷土研究』で一堂に「会した」ことの意味を問うものである。  文献資料による文化間の比較を通じて,人類の同質性を示すことを目指した南方熊楠。平民の歴史から国民性の創出を目指し,次第に一国民俗学を確立させていった柳田国男。真誠な民の心の中に国民性の原点を見出し,ひいては民間生活の日常の中に特別な趣を発見した周作人。三者三様のアプローチであるが,彼らは全員が西洋の知的源泉を共有しつつ,西洋の学問手法をそのまま自国に展開させようとはしなかった。なぜなら,彼らの学問の根底に根差していたのは,東洋の学問だったことが要因としてあるからである。三者がそれぞれ民俗学を通じて,西洋の価値観を相対化しながら近代にとって本質的ともいえる問題に向き合おうとしていたことの文化思想史的意義を検討する。}, pages = {291--319}, title = {東西の学問が交差した雑誌『郷土研究』―南方,柳田,そして周作人―}, volume = {102}, year = {2022}, yomi = {コヤス, カヨコ} }