@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:00017841, author = {白根, 靖大}, journal = {人文研紀要}, month = {Sep}, note = {application/pdf, 現存する『台記』の中で、保延二年記は他の巻と異なる史料的性格を持つ。保延二年記は、一八世紀初め、伏見宮家に所蔵されていた南北朝期の写本を賀茂清茂が書写し、有職故実を生業とする万里小路尚房がさらに写本を作成したことを契機に流布していった。つまり、現存する保延二年記はほぼ近世に作成された写本であり、その活用のためには史料学的研究が求められるものの、そうした研究が進んでいるとは言いがたい。  本稿では、筆者がこれまで調査・研究を進めてきた中で得られた知見を整理し、改めて考察を加えたうえで、現時点で判明する保延二年記の写本系統を明らかにした。保延二年記は、藤原頼長の時代の故実作法等を伝える貴重書で、伏見宮本以外に類本がない稀覯書として、近世公家社会において高い評価を受けていた。それが本書の有した意義であり、流布していった大きな理由である。}, pages = {77--110}, title = {『台記』保延二年記の写本系統に関する一考察}, volume = {103}, year = {2022}, yomi = {シラネ, ヤスヒロ} }