@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:00017872, author = {鈴木, 一義}, issue = {5-6}, journal = {法学新報}, month = {Oct}, note = {application/pdf, 欺罔的捜査とは、偽計によって処分を受ける対象者に錯誤を生じさせ、或いはその不知を利用して、証拠資料を提出させるような捜査手法を言う。  欺罔的捜査に類似する手段として、囮捜査や、対象者への詐術的働き掛けを行うものの、囮捜査におけるような強い働き掛け迄は伴わない詐術的捜査がある。かかる捜査の当否の判断においては、刑事訴訟法第一九七条第一項に法的根拠を求めつつ、捜査を行う必要性と対象者に対する権利・利益の制約とを比較衡量して、具体的情況のもとで相当と言い得るだけの権衡が要求されており、対象者への働き掛けの程度、対象者の意思に反する心理的影響力や有形力の発動の有無が重要なメルクマールとなっている。そして、欺罔的捜査においても、同様の判断枠組みでその具体的当否を判断することが出来るのではないかと考えられよう。  本稿は、かかる問題意識に基づき、欺罔的捜査発動のための判断枠組について検討を行いたい。(一)に続き、我が国の裁判例における、相対的に積極的な欺罔を用いた捜査の事例を振り返り(第二章)、次いで、課題を摘示した上で(第三章第一節)、アメリカ合衆国における欺罔的行為の概観を示す(同第二節第一款)。}, pages = {45--77}, title = {欺罔的捜査に関する覚書(二)}, volume = {125}, year = {2018}, yomi = {スズキ, カズヨシ} }