@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:00018003, author = {四方, 光}, issue = {11-12}, journal = {法学新報}, month = {Mar}, note = {application/pdf, 本稿は、経営学のナレッジマネジメント論を手がかりとして、刑事政策学及び犯罪学の今後について若干の試論的な考察を行う。  ナレッジマネジメント論によれば、既存の組織文化に適合的な情報だけが好んで受容されることにより、既存の判断基準(パラダイム)がその欠点を維持又は拡大するような仕方で強化されやすい。  この理はリーガルマインドにも妥当する可能性があり、刑事法の分野においては、一つには刑事司法システムは誰のためにあるのかという刑事司法の目的の問題、二つには現代社会の急速な変化に刑事法はいかに対処すべきかという一般的事実の取扱いの問題を今一度検討した上で、刑事政策学・犯罪学の任務を検討する必要がある。  第一の点について、刑事政策学は、犯罪者の更生のみならず、被害者の回復、地域社会の回復という複数の法的価値を、バランスよく達成する施策の提案を行わなければならない。  第二の点については、刑事政策学は、伝統的な刑事法学から価値論の、犯罪学から認識論の提供を受けて、犯罪の現状を改善する立法や政策の技術的発明をする政策学であり、犯罪学は、急激に変化する犯罪の現状を迅速に分析し、刑事法学に提供する必要があろう。}, pages = {103--131}, title = {現代社会における刑事政策学・犯罪学の任務に関する若干の考察 : ナレッジマネジメント論を手がかりに}, volume = {125}, year = {2019}, yomi = {シカタ, コウ} }