@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:02000109, author = {高橋,徹 and タカハシ,トオル and TAKAHASHI,Toru}, issue = {5-6}, journal = {法学新報}, month = {Mar}, note = {application/pdf, ジャーナリズムは多様なマスメディアの技術と歩調をあわせて発展してきたが、今日、情報の広範な伝達は、ジャーナリストの独壇場ではなくなっている。このことは、ジャーナリズムについて考えることと、ジャーナリズムをも包摂する現代の巨大なコミュニケーション状況について考えることを不可分のものにしている。このような状況で、ジャーナリズムを独自のものたらしめる「境界」の問題が先鋭化する。ドイツにおいてシステム論の視点からジャーナリズム理論を展開した研究者たちは、ジャーナリズムの「境界」の問題に、きわめて自覚的かつ体系的に取り組んできた。特に一九九〇年代にシステム論的なジャーナリズム研究が集中的に展開され、多くの理論的提案がなされている。なかでもM・コーリング、D・M・ハグ、A・ゲルケらは、公共圏をジャーナリズムの社会的母領域と定式化し、その内部にジャーナリズムを位置づける理論構想を提示した。しかし、その構想には現代的なコミュニケーション状況においてジャーナリズムを描き出すことの困難が浮かびあがっている。その一方で、その困難は、現代社会において時事的な共有知の形成について考える際の出発点を指し示してもいる。}, pages = {341--367}, title = {公共圏とジャーナリズム : ジャーナリズムの「境界」をめぐるジャーナリズム・システム論の展開と課題}, volume = {127}, year = {2021} }