@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:02000375, author = {中野,学而 and ナカノ,ガクジ and NAKANO,Gakuji}, journal = {人文研紀要}, month = {Sep}, note = {application/pdf, レイモンド・カーヴァーの傑作短編「足もとに流れる深い川」は,これまで,アメリカ社会のなかで女性の置かれてきた袋小路的な状況と暴力についてのフェミニズム的な視座から解釈されてきている。その枠組みのなかでは,暴力の問題,権力の問題,性的搾取の問題など,さまざまに自らを取り巻く抑圧的な状況が事件によって明るみに出てくるなか,その抑圧的状況に対する語り手の女性クレアの一種の「目覚め」の有無が物語の主眼となっている,とされる。しかし,物語の細部をよく見てみると,クレアの苦境に関し,この作品は,そのような枠組みには必ずしも収まらないディテールに溢れていることに気づく。本論は,この作品がこれまで考えられてきた以上に複雑かつ重層的な傑作として,アメリカ人の精神形成の根本的問題としての暴力の考察となっているさまを示すことになる。}, pages = {195--229}, title = {“We will go on and on and on and on” : レイモンド・カーヴァーの「足もとに流れる深い川」再考}, volume = {104}, year = {2023} }