@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:02000383, author = {遠藤,雅裕 and エンドウ,マサヒロ and ENDO,Masahiro}, journal = {人文研紀要}, month = {Sep}, note = {application/pdf, 本論は,焼餃子を指すギョーザということばの由来についての考察である。ギョーザは,まず戦前に満洲の日本人社会で借用され,敗戦後日本国内にもちこまれて1950年代に普及した。ギョーザの供給言語は漢諸語の一つ,山東から東北南部にかけて分布する膠遼官話,特にその下位方言の登連片と考えられる。当該方言では,中古音見曉組の音価(k, kʰ, h)が前舌狭母音の前でも保存されている。戦前の満洲地域を対象とした中国語学習書の音声特徴も当該方言と一致するために,これがギョーザのギョーという音の基盤であると判断できる。しかし,現代東北の膠遼官話ではこのような音声特徴がみえず,また膠遼官話にギョーザに類似した語も記録されてないことが問題として残る。これらについては,つぎの仮説を提案する。一つめは,言語変化は短期間に急激におきるというDixon の断続平衡モデルによる説明である。二つめは東北官話の語「餃子」を膠遼官話で発音した可能性である。}, pages = {101--136}, title = {ギョーザの来た道 : あわせて1940年代以前の中国東北/旧満洲の言語状況について}, volume = {105}, year = {2023} }