@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:02000394, author = {金澤,忠信 and カナザワ,タダノブ and KANAZAWA,Tadanobu}, journal = {人文研紀要}, month = {Sep}, note = {application/pdf, ソシュールの伝説・神話研究の根本原理とは,伝説は歴史にもとづいており,叙事詩は細部にいたるまで歴史的でありうる,というものである。彼は諸細部の一致点・不一致点の一覧表を作り,物語の原初形態を再構成することを通じて,過去に起こった現実の出来事に近接しようとする。1990年代にキム・スンドがソシュールとレヴィ=ストロースの神話学を比較し,両者に方法論上の共通点を見た。キムの最終的なねらいは,ソシュールの伝説・神話研究を記号学に回収しつつ,共時言語学に終始したと批判されるソシュールを神話の根底にある通時的構造の研究者として救うことにあった。だが実際,神話の構造分析を通じて神話的思考と科学的思考に相同性を認め,延いては人間精神の普遍性を立証しようとするレヴィ=ストロースの神話学と,構造・法則・不可思議なもの・社会的通念・主観的解釈などを排して歴史的事実を再構成しようとするソシュールの伝説・神話研究とは,主旨も方法論もまったく異なる。}, pages = {39--65}, title = {ソシュールとレヴィ=ストロース,ジークフリートとオイディプース}, volume = {106}, year = {2023} }