@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:02000397, author = {北舘,佳史 and キタダテ,ヨシフミ and KITADATE,Yoshifumi}, journal = {人文研紀要}, month = {Sep}, note = {application/pdf, 本稿はシトー会クレルヴォー修道院の祭壇と聖遺物に注目して聖なる空間の構成と共同体に期待された聖遺物の働きを明らかにすることを目的とする。そのために14世紀に作成された『祭壇書・埋葬書』と15世紀から17世紀の祭壇の聖別文書を主要な史料として検討する。第三聖堂は聖ベルナールと聖マラキの墓を中心に構成され,普遍的な聖人や地域的な聖人の聖遺物が入念に配置された。聖遺物にはキリスト教世界の歴史と地理におけるクレルヴォーの位置を示し,兄弟たちに規範を与え,共同体の永続性を保証する役割が与えられた。13世紀以降は司牧的配慮から30㎞圏内の周辺施設に祭壇が設置され,ベルナールの聖遺物が拡散し,聖なる極のネットワークが形成され,修道院と周辺空間の関係が調整された。また,ベルナールの聖遺物は系列修道院やその他のシトー会修道院の祭壇にも配され,クレルヴォーとの関係を補強するような働きをした。これらは中世後期のシトー会で高まる聖人崇敬が果たした多様な働きの1つとして注目される。}, pages = {127--156}, title = {クレルヴォー修道院の祭壇と聖遺物}, volume = {106}, year = {2023} }