@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:02000399, author = {池野,理 and イケノ,オサム and IKENO,Osamu}, journal = {人文研紀要}, month = {Sep}, note = {application/pdf, 本稿では、国宝「上杉家文書」に収められている上杉定勝筆『見聞書』の検討を通じて、近世大名の写本について考察した。『見聞書』は、『甲陽軍鑑』、『甲乱記』、『信長公記』、『太閤記』、『祇園物語』、『清水物語』、『保元物語』、『平治物語』、『見聞軍抄』、『吾妻鏡』の10種の文献の書写からなり、本稿では『甲乱記』、『信長公記』、『太閤記』の写本部分を翻刻・紹介した。また、『見聞書』の書写部分と実際の文献の記載部分を突き合わせて、『見聞書』の書写部分を明示した。  以上の検討を踏まえ、『見聞書』は文献資料をそのまま書写しているものではなく、儒教および兵学的な内容を主として抄出した私的性格を有する史料であることを指摘した。この点は、定勝が文献を通読する際の着眼点と関わるものと見られ、米沢藩の治政を担う定勝自身の教養を深める意味合いがあったと考えた。}, pages = {45--76}, title = {上杉定勝筆『見聞書』の紹介と検討 : 近世大名の写本に関する事例的検討}, volume = {106}, year = {2023} }