@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:02000401, author = {西川,広平 and ニシカワ,コウヘイ and NISHIKAWA,Kohei}, journal = {人文研紀要}, month = {Sep}, note = {application/pdf, 近年、中世文書を対象としたアーカイブズ学的研究について関心が高まっている。本稿では、中世には信濃国志久見郷および中野西条等を所領とし、近世には米沢藩上杉家に仕えた市河家に伝来した文書群である市河文書を対象に、現在では本間美術館および山梨県立博物館に分かれて収蔵されている古文書をそれぞれ調査し、本間美術館の原本と山梨県立博物館に収蔵されている「古状共写」の写本との比較を通して、一七世紀後半における市河家による家伝文書の収蔵状況について考察した。この結果、近世の市河家は、開発領主である中野家の一族として同家伝来の所領と文書群を継承したとする自家の由緒や系図を正統化する立場から、所蔵する中世文書を峻別し、管理したことが明らかとなった。中世文書の原本の整理や写本の作成にあたっては、それを所蔵する家の系譜や由緒に寄せる意識が反映されるとともに、原本の整理の進展にともなって写本にも新たな情報が追記されたのである。}, pages = {113--162}, title = {中世武家文書の収蔵状況と写本作成 : 市河文書を対象に}, volume = {106}, year = {2023} }