@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:02000419, author = {和田,重司 and ワダ,シゲシ and WADA,Shigeshi}, issue = {55}, journal = {経済研究所年報}, month = {Oct}, note = {application/pdf, スミスは若いころ、第1部正義、第2部ポリスと題して法学講義を担当していた。そのポリス論が後年『国富論』のもとになった。そこで本稿の問題は2重になる。上記の第1部で、グロティウス以来の自然法学の歴史をスミスはどのように受け止めたか。そして第2部の主なテーマをポリスとした理由は何かということである。ところで上記の法学史で、国家形成論の後に、国家を維持するための諸政策(こがギリシア語由来のポリス)を論じることが、法学体系の定型になっている。国家形成の目的如何に応じて、国家維持諸政策はちがっているが、前者は正義、後者はポリスである。ベンサムによれば、前者は犯罪の処罰、後者は犯罪の予防を課題とする。この意味ではスミスのポリス論は法学の1部であった。スミスは自由市場経済の発展にこのような意味があるとした。19世紀の経済理論は、J.S.ミルによって、このような法学的・政策論的な志向(アート)を整除することで、経済学の自立化を図ろうとすることによって方向づけられた。}, pages = {351--376}, title = {アダム・スミスの『法学講義』における経済論の位置}, year = {2023} }