@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:02000507, author = {大木,志門 and オオキ,シモン and OKI,Shimon}, issue = {7-8}, journal = {法学新報}, month = {Feb}, note = {application/pdf, 本稿では,これまで研究対象となってこなかった徳田秋聲の長男で作家である徳田一穂の小説作品を取り上げ,戦前に父子作家として活動した一穂の文壇的位置づけを明確にするとともに,彼の文学の独自性および秋聲文学との関係性を明らかにすることを目的とした。  初期のモダニズムからリアリズムへと移行した一穂の作品には,秋聲の短篇群「順子もの」や長篇『仮装人物』他と同一の題材やモデルが用いられており,それらの分析から秋聲作品との差異を検証可能である。また玉の井の女性を救出した事件を扱った「利枝もの」連作をはじめ,ダンスホールで働く女性を取り上げた多くの作品から,彼の文学が東京という大都市の片隅で働く下層の女性を生涯にわたって描き続けたことがわかる。  そして,それらの作品には秋聲作品に先駆けたモチーフやテーマの共通性が看取され,そこから「書くこと」をめぐる父親との闘争と交響が見て取れるのである。}, pages = {67--92}, title = {徳田一穂と徳田秋聲 : 父子作家の文学的闘争と交響}, volume = {128}, year = {2022} }