@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:02000518, author = {菅谷,幸浩 and スガヤ,ユキヒロ and SUGAYA,Yukihiro}, issue = {7-8}, journal = {法学新報}, month = {Feb}, note = {application/pdf, 本稿では1941年12月の大東亜戦争開戦から1944年 7 月の東條内閣総辞職までの期間を対象にして,首相である東條英機が戦争指導を支えるための政治指導力強化や,戦争指導理念の創出にどう取り組んだのか,徳富蘇峰との関係に焦点を当てて検討する。蘇峰は明治以降,言論界の巨頭として君臨し,大東亜戦争期には日本文学報国会や大日本言論報国会の会長などを務めた。本稿では主として徳富蘇峰塩崎記念財団所蔵史料を活用し,東條に対する蘇峰の提言内容を分析する。1942年 9 月の大東亜省設置以降,蘇峰は明治期の伊藤博文や桂太郎を超える政治指導者像を東條に投影し,様々な重要局面で東條への提言を行うようになる。東條と蘇峰が重視していたのは国内の結束と政戦両略の一致であり,1944年になると,蘇峰は天皇親政の実を示す手段として,戦意昂揚勅諭発布の必要性を提言するようになる。しかし,蘇峰自身はこの勅諭案で戦争目的を明示することはできなかった上,サイパン島攻防戦をめぐって東條と意見対立する。加えて,東條内閣が宮中との関係を悪化させて総辞職することで,この勅諭発布構想は実現を見ずに終わるのである。}, pages = {379--405}, title = {大東亜戦争期における東條英機と徳富蘇峰 : 政治指導力強化と戦意昂揚策を中心に}, volume = {128}, year = {2022} }