@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:02000608, author = {下條,慎一 and シモジョウ,シンイチ and SHIMOJO,Shinichi}, issue = {9}, journal = {法学新報}, month = {Mar}, note = {東西冷戦にかんするアイザイア = バーリンの立場は,ソヴィエト社会主義共和国連邦による共産圏の拡大を阻止しようとしたアメリカ合衆国の外交官ジョージ = ケナンにあてた手紙(1951年)にうかがうことができる。バーリンはそのなかで,ひとびとが「選択」をすることによってはじめて幸福を獲得しうるとのべるとともに,自由な選好を破壊する邪悪な体制が崩壊するまでに長期間かかることを憂慮している。  冷戦終結後,東欧社会主義圏の消滅やソ連の解体によって,国家間紛争は減少したけれども,国際的テロ活動が増加するようになった。2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件は,それを象徴するものであった。同事件の翌月に公刊されたバーリンの遺稿における「共感しないか完全に理解するわけでないひとびとと妥協することが,品位ある社会には不可欠である」という指摘は,対テロ戦争の開始後もテロが発生しつづけてきたなかで,なお重要であるようにおもわれる。ユダヤ人としてうまれてロシア革命を体験したバーリンは,ナチズムとスターリニズムのような「理想の追求」を回避しようとした。}, pages = {287--303}, title = {バーリンの自由主義思想 : 第二次世界大戦・冷戦・対テロ戦争における一元論批判}, volume = {128}, year = {2022} }