@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:00006012, author = {河野, 哲宏}, journal = {人文研紀要}, month = {Oct}, note = {application/pdf, 杜甫の詩において見られる「竹林七賢」観とは、その共通する属性としての超俗性を挙げられる。しかし、「竹林七賢」としてではなく、七人それぞれに対する認識では差異が見られる。阮籍と嵆康に対しては、その志を持ちながらも果たせなかったという属性が共に語られ、杜甫自身を仮託している。特に阮籍では、外在的な要因に目が向けられ、それに反して嵆康では、内在的な要因が挙げられる。阮咸、山濤に就いては、阮籍、嵆康との関係による言及が主であり、この関係性に杜甫が触れるとき、杜甫自身は阮籍、嵆康の位置にあることから、阮籍、嵆康への仮託ということがいかに杜甫にとって重要であったかを示している。他の劉伶、向秀、王戎に就いては言及が見られず、断定はできないが、あまり関心を向けなかったと思われる。つまり、杜甫にとって、阮籍、嵆康の志という属性が重要であり、そのような属性を持たない他の五人はあまり言及されなかったのだろう。}, pages = {29--75}, title = {杜甫の「竹林七賢」観}, volume = {77}, year = {2013}, yomi = {KONO, Akihiro} }