@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:00006466, author = {橋本, 能}, journal = {人文研紀要}, month = {Sep}, note = {application/pdf, ラシーヌはフランス17世紀演劇を代表する作家の一人であり,『ベレニス』はその代表作の一つである。17世紀を代表するもう一人の劇作家,コルネイユも同時期にラシーヌと同じ主題を扱い,『ティットとベレニス』で競作して話題となった。一方,それ以前に上演されたル・ヴェールの『アリシディ』は,ラシーヌとコルネイユの作品と同じくローマ皇帝ティトゥスが登場する17世紀最初の劇作品である。ル・ヴェールの序文には,コルネイユとの個人的な親交をうかがわせるものがある。また,マニョンの『ティット』も,コルネイユの『ティットとベレニス』に類似するところが多く,先行作品といえる。コルネイユの作品には,この二作と多かれ少なかれ影響関係がある。三作品に共通するのは波乱万丈の複雑な筋立てであり,悲喜劇の劇技法に特有の当時の劇の技法が見いだせる。三人の作品の「複雑さ」に照らしてみることで,ラシーヌが『ベレニス』で主張した「単純な筋」はいっそう際立ち,その独自性がより明らかになる。}, pages = {1--16}, title = {二つの『ティット』―ル・ヴェールとマニョン―}, volume = {79}, year = {2014}, yomi = {ハシモト, ノウ} }