@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:00006970, author = {秋吉, 貴雄}, issue = {3・4}, journal = {法学新報}, month = {Aug}, note = {本稿の目的は、二〇〇〇年代のわが国の食品安全行政での行政体制の再構築過程において、なぜ混乱が生じたかということについて、「教訓導出(lesson-drawing)の失敗」という観点から説明することである。  BSE問題調査検討委員会における検討過程を中心に分析を行った結果、政策決定の「場」の問題が確認された。具体的には、BSE問題調査検討委員会の委員に科学技術社会論(STS)等のリスク評価に関する専門家と、行政学や行政法学等の行政組織に関する専門家が不在であったため、リスク評価を単なる専門家による科学的評価と認識し、食品安全担当機関の制度設計についても不十分な検討となったことが確認された。  また、それとあわせて、「(問題の)フレーミング」によって教訓導出の様態が一定程度規定されたことを確認された。具体的には、BSE問題調査検討委員会での議論の進め方の問題が確認された。同委員会がBSE問題で混乱していた最中に設置され、議論が行われたこともあり、同問題の解明に時間を取られた。そのため、新しい食品安全行政体制、さらには食品安全担当機関の制度設計に関する議論の時間を十分に確保することが困難であったことが確認された。}, pages = {1--29}, title = {食品安全行政体制の再構築における教訓導出の失敗}, volume = {121}, year = {2014}, yomi = {アキヨシ, タカオ} }