@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:00007171, author = {和田, 重司}, journal = {中央大学経済研究所年報}, month = {Sep}, note = {application/pdf, F. H. ナイトは1921年に『リスク・不確実性および利潤』を出版し,経済理論の体系化を試みた。ケインズも同じ年に『確率論』を出版,これを方法の一角に据えて後年の『一般理論』を生み出した。確率論,不確実性論を経済学の基礎に置いたことは,両者に共通な特徴だが,できあがった経済学はミクロとマクロで対照的な違いを見せている。そしてこのことが一つの素地となって,イギリスではケインズ以後,彼の考えは,社会福祉論を一つの軸にした経済運営の展開の中に引き継がれてきたが,アメリカではナイト以降,ミクロ的,均衡論的,数学的な経済理論の展開を見ることになった。この展開に対するナイトの影響力については議論が分かれているが,イギリス的ないし西欧北欧的な政治経済学とアメリカ的な経済理論の特性を分ける一つの有力な素因は,順接的あるいは逆説的な両面の意味を含めて,イギリス経済学に学びながらそれを超えようとした上記のナイトの主著の中に見いだされる。この点を本稿は,①ケインズとナイトの確率論の対照性,②ナイトの確率論を基礎にした彼の経済理論の構成,③ナイトにおける経済の論理と道徳性の分離という3点に焦点を絞って検討した。}, pages = {87--106}, title = {フランク・ナイトの不確実性の経済学 ―イギリス経済学史との比較を念頭において―}, volume = {46}, year = {2015}, yomi = {ワダ, シゲシ} }