@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:00007545, author = {唐, 成}, journal = {経済研究所 Discussion Paper, IERCU Discussion Paper}, month = {Jun}, note = {application/pdf, 中国の家計は膨大な金融資産を蓄積しており,その資産運用の多様化ニーズも高まっている。家計資産選択行動は果たして理論との整合性を保持しているのか,あるいは中国的な特異性を示せるのか。そこで,我々は独自のアンケート調査データを用いて,株式と理財商品の決定要因とは何かをプロビット・タイプの二値選択モデルおよび多項ロジットモデルなどで推計を行った。 推計の結果,仮説1である借入制約を受けている家計は株式保有にプラスの影響を与えていることの有意性が確認された。この仮説は明らかに理論や既存の先行研究の実証結果と相反しているが,株式市場は未成熟であり,個人投資家の一攫千金というギャンブル性の強い性格を持っていることから,むしろ中国の現状を説明するうえで合理的あろう。また,仮説2である金融市場改革の遅れが理財商品の保有に強いインセンティブを与えていることも検証された。理財商品はなぜ膨張したのか,その決定要因と金融市場との関連性をミクロレベルで検証するのは本研究が初めてである。 本研究の結果により,今後の金融・資本市場の改革やシャドーバンキングのリスクを低減させるためにも,家計サイドからの視点がきわめて重要であることが示唆された。}, title = {なぜ中国の家計は株式・理財商品を保有しているのか-金融資産選択行動のミクロ分析-}, volume = {266}, year = {2016}, yomi = {トウ, セイ} }