@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:00008126, author = {國宗, 知子}, issue = {1・2}, journal = {法学新報}, month = {Aug}, note = {application/pdf, 近年、企業により幾つかの契約を組み合わせた複合的な契約が提供されるようになり、そうした新たな契約に対して従来の契約理論に則って機械的に一つ一つの契約の問題処理を行なうと、結果的に不都合な結論に導かれるケースのあることが明らかになり始め、次第に複合契約に注目が集まるようになっていた。その中で平成八年一一月一二日最高裁判所が、契約の複合性を認め、一方の契約の債務不履行を理由に他方の契約の解除を認める画期的な判決を下したことから、一気に複合契約に対する問題関心が高まった。  しかし、複合契約問題というのは、新たに出現した契約類型の問題と性格づけるより、むしろ従来の契約の規範構造の捉え方に問題があるため生じている契約一般に通底する問題ではないかと思われ、「契約の目的」という理論上いまだ明解ではないキーワードを使ってしか解決できない複合契約の問題性を、筏津安恕先生の説かれる「失われた契約理論」の視点を通して見ると、本質的な解決の糸口がつかめるのではないかと考え、「複合契約と筏津契約理論」という表題の下に、複合契約の判例分析からその問題性を解明しようと試みたのが本稿である。}, pages = {263--318}, title = {複合契約と筏津契約理論―「契約の目的」概念をてがかりとして―}, volume = {122}, year = {2015}, yomi = {クニムネ, トモコ} }