@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:00008241, author = {渡邉, 浩司}, journal = {人文研紀要}, month = {Sep}, note = {application/pdf, 「アーサー王物語」の実質的な創始者クレティアン・ド・トロワが12世紀後半に著した『ランスロまたは荷車の騎士』は,ゴール国の王子メレアガンによるログル国の王妃誘拐と,勇士ランスロによる王妃救出に焦点を当てている。この物語の中では,ランスロとメレアガンの最初の決闘直前に,ログル王国の乙女たちが3日間にわたって断食と祈願行進を行ったことが記されている。本稿はこの部分に注目し,物語を季節神話とインド=ヨーロッパ戦士の通過儀礼から解釈する試みである。季節神話の観点から見た場合,「キリスト昇天祭」に王妃を誘拐するメレアガンは,早春の作物に危害を与える神獣としてのドラゴン(「豊作祈願祭」のドラゴン)を想起させる。一方で物語をインド=ヨーロッパ神話の枠内で検討すると,ランスロが「3度」戦うことになるメレアガンは,通過儀礼の過程にある戦士が倒す3つ首怪物に相当する。}, pages = {113--146}, title = {ログル王国の乙女たちによる3日間の断食(クレティアン・ド・トロワ『荷車の騎士』3530-37行)―インド = ヨーロッパ神話の3つ首怪物の記憶―}, volume = {84}, year = {2016}, yomi = {ワタナベ, コウジ} }