@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:00008735, author = {川崎, 明子}, journal = {人文研紀要}, month = {Sep}, note = {application/pdf, エミリー・ブロンテの『嵐が丘』には多様な気象が登場する。作品の比喩的な気象については早くから数多くの議論があるが,字義的気象に注目した研究は未だ少ない。そこで本論文は,エコクリティシズムの実践にヒントを得て,『嵐が丘』における気象を,字義的なものを起点として分析する。そうすることで,『嵐が丘』における実際の天気は,第一に現代社会に生きる私たちにとっての天気と大差がないこと,第二に比喩的な意味づけと不可分であることを明らかにする。本論文では,まず字義的な気象の役割と天気の比喩を観察する。次に字義的気象と比喩的気象が一体化した世界観を,キャサリン・アーンショーを中心に考察する。最後に,雪や雨がそこから降下してくる上空を,キリスト教の教義における天国という観点から分析し,キャサリン・アーンショーとヒースクリフの天国観が,根本的にキリスト教的な概念とは異なることを証明する。}, pages = {113--142}, title = {気象から見る『嵐が丘』}, volume = {87}, year = {2017}, yomi = {カワサキ, アキコ} }