@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:00008782, author = {薮田, 雅弘}, journal = {中央大学経済研究所年報}, month = {Oct}, note = {application/pdf, 本論文の目的は,世界遺産の保全と観光資源として活用され観光発展に資する場合の課題と問題点を整理し,あるべき世界遺産の保全に関するガバナンスについて考察を行うことである。すべての観光地は,訪問すべき何らかの魅力,すなわち非日常的な価値をもっている。世界遺産は,そのなかでも,人類にとって普遍の価値をもつ共通の守るべき資産である。自然や文化は最初から観光価値をもっていたわけではない。ある場合は,宗教上や政治的理由から訪問が重ねられ,またある場合は,自然の幸を利用する人々の行程の結果として,さらには,伝統的環境のなかで人々に豊かな生活空間を与える交流が行われた結果であろう。理由はどのようなものであれ,現在では,これらの多くが人々の関心を惹き,人々が訪問したいと考えているのである。世界遺産は,こうして人類普遍の価値をもち後の世代に受け継がれるべき遺産となり,それを含む地域を観光地にする。世界遺産の価値を人類全体で共有することと,その価値を保全することが一方であり,他方で,世界遺産にふれるという人々の観光をめぐる活動の存在や開発,地域紛争の存在など,価値の破壊へと導くことがある。本論文では,こうした世界遺産に関する包括的な研究の一部として,世界遺産の成立の過程とそのガバナンスの仕組みを整理したうえで,観光発展との関係から課題や問題点を整理する。}, pages = {385--403}, title = {世界遺産の保全と観光発展について}, volume = {49}, year = {2017}, yomi = {ヤブタ, マサヒロ} }