@article{oai:chuo-u.repo.nii.ac.jp:00008977, author = {小林, 大祐}, issue = {11・12}, journal = {法学新報}, month = {Mar}, note = {本稿は、戦後ドイツにおける都市交通行政とその変容を検討し、ドイツ特有の都市交通政策がなぜ選択されたのかについて明らかにするものである。戦後のモータリゼーションは先進諸国共通の経験であった一方で、ドイツでは戦後以降も路面電車が残存する都市が多いなど、他の先進諸国とは異なる政策が多々見られた。本稿では、このような政策の一つである運輸連合(Verkehrsverbund)を中心的な対象として、都市交通行政の構造を繙きながら、その要因を解き明かす。  分析にあたり、アクターの「利益」と「配置」および「制度」の視角を設定する。アクターの「配置」とは、ある特定の決定に関わりうるアクターがどれだけ、どのような関心や影響力を有した状態で存在するかを指し示すものである。この分析視角を基に、戦後(西)ドイツの都市交通行政、連邦と都市の交通政策を検討した結果、都市圏のアクターが同質的に固定化されていたこと、都市公共交通の維持が地方自治体に実質的に義務づけられていたこと、連邦政府が都市交通政策に介入する素地が調ったこと、以上三つの特徴を有した構造であり、これらが要因であることを指摘した。}, pages = {195--242}, title = {戦後ドイツの都市交通行政とその変遷過程─構造的帰結としての都市の政策選択─}, volume = {122}, year = {2016}, yomi = {コバヤシ, ダイスケ} }